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「わからない!」と学び合うが大事な授業[こんな先生に教えてほしい]

毎週のように学校を訪ね、たくさんの授業を見ています。そして、先生方から授業への想いを聞いています。「NHKデジタル教材」という番組とWebを組み合わせた教材作りや、全国のとびきりの授業を伝える番組を制作するためです。そのなかで、「こんな先生に教えてほしい」と思った先生方のことを書かせていただきます。今、小学1年生と高校生向けの新番組を開発しています。そこで、小1と高校生を取材していくなかで、共通点があることに気付きました。両者とも「できる力」を持ちながら、上手く働かせていないことです。つまり、わからない時や壁にぶつかった時にどうすればよいのか、問題を解決するために考えなければならないのに、どうすればよいのかわからないのです。まさに、思考停止の状態です。しかし、教育研究者や学校現場に取材に行くと、皆さん「解決の糸口となるものは、子ども自身の中に必ずある」と言うのです。ただ、それを上手に探し出せないだけだと言うのです。どうすれば、持てる力を的確に発揮し、「考える力」を発揮することができるのでしょうか。そこで思い出したのが、東京都小学校で1年生に算数を教えていたm先生の授業です。1年生が筋道を立てて「考える力」を身に付けていくための授業のひとコマを紹介します。授業は、つまずく子どもが多い「繰り下がりのある引き算」です。問題は、「バスが12台ありました。9台出て行くと何台残りますか」というものです。子どもたちは、12‐9という式まではわかりました。このあと、自分ならではの解き方で考えていきます。その過程で、引き算の仕組みを確実に理解していきます。m先生の授業で素晴らしいと思った点は二つ。1)「間違うこと」や「わからないこと」を大切にしていること。2)子どもの意見を大事にするなど、常に子ども目線を忘れないこと。1)「間違うこと」や「わからないこと」を大切にしていること。m先生は、子どもたちに「間違えてもいいよ」「間違いを恐れないで」と繰り返し呼びかけます。また、「わからない」とハッキリ言うことが大切だと何度も伝えていました。それは、「わからない! どうして?」と思うことが、わかろうとする第一歩だからです。小1や高校生たちが、考えることを止めてしまう大きな原因は、間違えたりわからなかったりすることが恥ずかしいと思うからです。m先生は、「わからない」ことを話した子に、「わからないことがわかったんだ。すごいね」と言ってほめます。これが、考えることを諦めない原体験になっていきます。「考えればできるかも」という成功体験の積み重ねが、自分の中にある可能性を探す原動力となります。2)子どもの意見を大事にするなど、常に子ども目線を忘れないこと。m先生は、子どものアイデアを活かして授業を組み立てます。この時、先生は、子どもがたまたまノートに書いていたのを活かした計算ロボットというワークシートを使っていました。まさに子どものアイデアから生まれた教材です。繰り下がりのある引き算の仕組みを理解しやすくする、m先生のクラス独自の教材です。まずロボットの目に、問題の12-9を書きます。次に、12をたとえば10と2に分解します。9もたとえば、9と0に分解します。そして、10-9の引き算をしますさらに、2-0の引き算をします。二つの引き算の答え、1と2を足すと、12-9の答え計算ロボットを使うと、子どもたちからはさまざまなやり方が生み出されます。上図のように12を10と2に分け、9を9と0に分けるやり方が典型です。他には、12を10と2に分け、9を7と2に分けるやり方や、12を 9と3に分け、9を6と3に分けるやり方などがあります。 こうして考えた理由は、必ずみんな言葉で説明します。最初は上手く話せない子どもも友達の言葉を聞いて、自分の考えを改めてまとめていきます。子どもの言葉と考えで授業を進めると理解はぐっと高まるのです。授業の最後は、どの方法が一番やりやすいか、わかりやすいかを話し合います。この授業は、だんだんわかっていく授業です。そして、学び合える授業です。このように、自分が大切にされていると感じ、自分を意識して授業に臨むことを、何度も繰り返し経験した子どもたちは、確実に「考える力」を身に付けていくと思います。

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